2015年4月19日日曜日

インデックス投資に対する疑問


  • 私は,個別株に投資をするつもりはないし,手数料の高い投資信託に投資をするつもりもないので,その意味でインデックス投資の考えた方には基本的に賛成。

  • しかし,インデックス投資の考えを突き詰めていくと,売買のタイミングなどは考えず,好きな時に好きなだけインデックスファンドなどを買って,そのままホールドし続けろということになるらしい。

  • インデックス投資をそこまで信用しきってしまうのはちょっとどうかと思う。

  • そもそも,インデックス投資の背景には「株価は長期的には上がり続ける」という大前提がある。しかし,その大前提は正しいのだろうか。これまで株価が上がり続けてきたからといって,今後も上がり続けるという保証はないのでは。

  • 例えば,地球の総人口はこれまで右肩上がりで増え続けているが,だからと言って未来永劫に増え続けると言えるだろうか。やはり環境に限界がある以上,どこかで横ばいになり,いずれ下落に転じると考えるのが自然だろう。

  • 人口の増減と経済成長の間には因果関係がありそうだが,地球の総人口の減少といった未曽有の事態に至っても株価は上がり続けると言えるだろうか。人口減はあくまで一つの例だが,経験したことがないことは分からないとしか言いようがない。

  • また,実際のところ,日経平均株価は1989年に史上最高値(3万8957円)を記録して以降,四半世紀が経過しているのに,いまだにその半分程度の水準にとどまっている。「株価は長期的には上がり続ける」と言われてもちょっと説得力がない。

  • それでも,100年,200年といったスケールで考えれば,日経平均株価も上がり続けるのかもしれない。しかし,人間にとって時間は無限ではないのだから,自分のライフサイクルに合わない尺度で投資を考えても意味がないだろう。

  • 私はインデックス投資の考え方には賛成だし実践もしているが,無条件に信用しているわけではない。売買のタイミングは重要だし,アクティブ運用的な発想もそれなりに必要だと思いますがね。