2015年11月24日火曜日

FXと先物取引の違いについて

  • 巷でいうFXは,通貨の現物取引ではなく,将来に通貨を購入する権利を取引するものであって先物取引の一種とされている(もっとも取引所を介さないので,厳密には「先物取引」ではなく,「先渡取引」と言うらしい)。

  • 私は,FXやその派生商品であるCFDは「先物取引」と区別すべきだと考えているが,どうもビットコイン業界ではそこら辺があいまいらしく,私からすると「それは先物取引じゃないの」と言いたいものが,FXと呼ばれていたりする。

  • そこで,FX(またはCFD)と先物取引をどのように区別すべきかだが,私は次のように理解している。

  • 先物取引は,将来の予め定められた期日に現時点で取り決めた価格で売買することを約する取引なので,決済期限(限月)が定められている。要するに,先物取引には決済期限がある。

  • これに対して,FX・CFDにも限月はあるのだが,それは翌日とされ,しかも日があらたまると当然にロールオーバー(期間の繰り延べ)されるため,決済期限がない。

  • 要するに,ロールオーバーのある先物取引がFXなのであって,FX・CFDと先物取引はこの点で区別される。

  • 決済期限があるということは,自分に不利な状況で決済を強いられる可能性があるということだが,決済期限がなければ,自分に有利な状況になるまで,何時まででもポジションを待ち続けることができる。

  • 私がFXに感じる最大の魅力はこの点で,FXのストロングポイントを活かすためにも,時間を味方にする取引を心がけるべきなんじゃないかと思っている。

  • これまでビットコイン業界にFXと呼べるものはなかったように思うが,Bitflyer が最近サービスをはじめた BitflyerFX は,本格的にFXのようなので気になる。