2015年11月24日火曜日

FXと先物取引の違いについて

  • 巷でいうFXは,通貨の現物取引ではなく,将来に通貨を購入する権利を取引するものであって先物取引の一種とされている(もっとも取引所を介さないので,厳密には「先物取引」ではなく,「先渡取引」と言うらしい)。

  • 私は,FXやその派生商品であるCFDは「先物取引」と区別すべきだと考えているが,どうもビットコイン業界ではそこら辺があいまいらしく,私からすると「それは先物取引じゃないの」と言いたいものが,FXと呼ばれていたりする。

  • そこで,FX(またはCFD)と先物取引をどのように区別すべきかだが,私は次のように理解している。

  • 先物取引は,将来の予め定められた期日に現時点で取り決めた価格で売買することを約する取引なので,決済期限(限月)が定められている。要するに,先物取引には決済期限がある。

  • これに対して,FX・CFDにも限月はあるのだが,それは翌日とされ,しかも日があらたまると当然にロールオーバー(期間の繰り延べ)されるため,決済期限がない。

  • 要するに,ロールオーバーのある先物取引がFXなのであって,FX・CFDと先物取引はこの点で区別される。

  • 決済期限があるということは,自分に不利な状況で決済を強いられる可能性があるということだが,決済期限がなければ,自分に有利な状況になるまで,何時まででもポジションを待ち続けることができる。

  • 私がFXに感じる最大の魅力はこの点で,FXのストロングポイントを活かすためにも,時間を味方にする取引を心がけるべきなんじゃないかと思っている。

  • これまでビットコイン業界にFXと呼べるものはなかったように思うが,Bitflyer が最近サービスをはじめた BitflyerFX は,本格的にFXのようなので気になる。

2015年7月26日日曜日

資産運用状況(2015年7月24日時点)


  • 7月第4週は229万円の資産減。今週は,自分の暗号通貨に対する理解が閾値に達したらしく,為替相場はそっちのけでそちらで盛り上がった。

  • 現時点でもっとも有望な暗号通貨は,ビットコインではなくリップルだろう。送金や決済の手段としてはリップルの方が優れている。

  • いずれは銀行がリップルのゲートウェイになり,リップルのIOUと銀行預金は区別がつかなくなるんじゃないだろうか。

  • ただし,リップルは「暗号通貨を利用して銀行振込のような送金を実現するシステム」であり,リップルコイン(XRP)と呼ばれているものはそれを実現するための媒介物にすぎず,ため込むためのものではない。

  • そのため,送金や決済の手段として普及するのはリップルだとしても,ビットコインは「ため込むための暗号通貨」として存続するのではないだろうか。

  • ビットコインを普及させようと思ったら,取引所の出来高を増やして流動性を高めることが必要不可欠だろう。だから,ビットコイン投資家の方々に声を大にして言いたい。どうして裁定取引をやらないんですか。

  • 一方リップルの問題点は,十分に信頼できるゲートウェイがまだ存在しないこと,それから仕組みを理解するのが難しいことだろう。すでに一般人が仕組みを理解できないことを悪用し,詐欺的な商売をやっている業者もあるらしい。

  • もしも,消費者被害でリップルがクローズアップされることがあったとしても,それは悪用する業者(と利用者の無理解)が悪いのであって,リップル自体に疑惑の目が向けられるようなことにはなってほしくない。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 705 705 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1000 1022 22 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -450 2214 2664 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1388 388 米国債,豪ドル建公債
5 国内証券口座2 NISA口座 200 194 -6 金ETF(1540)
6 海外証券口座 外国株式 1500 5323 3823 米国籍ETF,CCW,FX
7 国内FX口座 FX -1050 499 1549
8 ビットコイン - 100 102 2
9 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13447 8447
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年7月19日日曜日

資産運用状況(2015年7月17日時点)


  • 7月第3週は294万円の資産増。週の初めはイラン核協議のニュースを受け,原油価格が下落するとみてカナダドルを売り,その後はNZドルや豪ドルを売ったが,売ったらろくに下がらず諦めてクローズすると下がったりで,ほとんど利益がでなかった。

  • ギリシャ支援協議が成立してもユーロは全く上がらないが,木曜日にECB総裁が何かやらかしそうな予感がしたのでユーロ売りを決意。結局は何もなかったがユーロドルはレンジを切り下げている。次のポイントは5月25日の安値である1.0821か。

  • NISA口座で金ETF(1540)を追加購入した。ビットコインはギリシャの銀行が再開すると下落しそうな気がするのでもう少し待ってみる。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 705 705 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1000 1028 28 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -450 2372 2822 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1398 398 米国債,豪ドル建公債
5 国内証券口座2 NISA口座 200 205 5 金ETF(1540)
6 海外証券口座 外国株式 1500 5353 3853 米国籍ETF,CCW,FX
7 国内FX口座 FX -1050 515 1565
8 ビットコイン - 100 100 0
9 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13676 8676
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年7月12日日曜日

資産運用状況(2015年7月10日時点)


  • 7月第2週は124万円の資産増。中国株が急落したので週の初めに豪ドル円を売った。

  • 豪ドル円を売って得た利益から,金ETFとビットコインに投資するためにそれぞれ100万円の資金を移動させたが,まだ購入はしていない。

  • アメリカの利上げが目前に迫っている時期に金投資をするのは得策とは言えないのだろうが,1オンス1200ドル程度が金採掘の採算ラインと聞くので,1200ドルを割り込み,かつ円高に振れたタイミングで金ETFを追加購入しようかと思っていた。

  • ビットコインについては,今年の1月に177ドルの安値を付けた後,3月に297ドルまで上昇し,その後は200ドル台前半で推移していた。3月の高値(297ドル)を再度越えてくれば底入れの形だが,6月ころから下値を切り上げており,上にブレイクするのは時間の問題だろうと思っていた。

  • そこで金曜日に初めて,国内の取引所で3万3000円の買い注文を入れてみたのだが,約定する前にするすると上昇をはじめ,なんと短期間に4万3000円付近まで上昇。

  • しばらく乱高下を見ていたが,注文がすかすかのため値が飛びまくりで怖い。しかもネット上にも情報が少なくて,何が原因の急騰だったのが今もって分からない。

  • ギリシャ政府は,緊縮策で譲歩するらしいので今度こそ合意にこぎつけるかもしれない。もし合意成立でユーロ高になったら,今度こそユーロ売りで参戦しようと思う。

  • 合意成立とは言え,ユーロドルが1.15付近を超えて上昇するような理由はないと思うし,ここ2週間ほどの低迷でユーロドルのチャートはすでに崩れていると思うのだが。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 705 705 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1000 1019 19 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -450 2179 2629 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1379 379 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 200 205 5 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1500 5319 3819 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 476 1526
8 ビットコイン - 100 100 0
9 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13382 8382
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年7月5日日曜日

資産運用状況(2015年7月3日時点)


  • 7月第1週は192万円の資産増。NZドルを少し売った。

  • ギリシャの国民投票は緊縮賛成が勝つと予想している識者が多いようだが,もし緊縮賛成が勝ってユーロが上がったら,そろそろユーロ売りで参戦しようかと思っている。

  • しかし,ニュースなどを読んでいると緊縮賛成が圧勝してもよいように思うのだが,それでも世論調査の結果が拮抗しているのは,国際的な世論とギリシャ国民の認識との間に相当なギャップがあることを示しているように思う。

  • ギリシャ国民からすると,緊縮に賛成したところで将来の展望が開けるわけではないし,左派政権ができる前の状況に戻るだけで,むしろ状況はさらに悪化すると思うのかもしれない。

  • 緊縮反対では銀行が開かずに困るだろうと思うのだが,「失うものはなにもない」と訴えている人たちにとっては,そもそも銀行に預金などはないので関係ないのかもしれない。

  • ひょっとしたら,緊縮反対が勝つかもしれないと思っている。その場合には,サプライズでしばらく大荒れだろう。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 705 705 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1815 15 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -250 2190 2440 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1400 400 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 106 6 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4553 3853 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 489 1539
8 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13258 8258
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年6月29日月曜日

資産運用状況(2015年6月19日時点,26日時点)


  • 6月第3週は26万円の資産減。6月第4週は21万円の資産増。


2015年6月19日時点
口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 555 555 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1822 22 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 2039 2139 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1415 415 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 109 9 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4598 3898 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 507 1557
8 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13045 8045

2015年6月26日時点
口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 555 555 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1843 43 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 2057 2157 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1414 414 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 107 7 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4609 3909 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 481 1531
8 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13066 8066
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年6月15日月曜日

資産運用状況(2015年6月12日時点)


  • 6月第2週は48万円の資産減。

  • 日銀総裁から円高けん制発言がでるとは思わなかった。失言という見方もあったようだが,意図的にやっているのではないかな。

  • ドル円のMACDは,週足ではひさびさのゴールデンクロスとなっていたが,日銀総裁の発言を受けて出鼻をくじかれた感じ。日足ではデッドクロスとなっており,円高にふれるかどうかはともかく,当面は125円を超えて円安が進行する雰囲気ではない。

  • ユーロドルは底堅いものの,上値も限定的になっているような気がする。ギリシャ問題はようやく緊迫感が増してきたようだが,急転直下で合意が成立する可能性もあるので,リスクオンになるのかリスクオフになるのか全く見当がつかない。

  • 今週はFOMCもあるが,今回の会合で利上げを決定することはないだろう。それでも利上げに前向きな姿勢が示されて,結果的にドル高になるのではないかと想像している。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 555 555 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1829 29 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 2069 2169 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1416 416 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 108 8 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4622 3922 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 472 1522
8 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13071 8071
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年6月14日日曜日

「ドル高・ドル安」と「リスクオン・リスクオフ」の関係


  • ここ最近の為替相場の値動きは,ドル高かドル安か,リスクオンかリスクオフか,もしくはこれらの組み合わせでほとんど説明可能なのではないかと思っている。

  • 為替相場を考える上では,①米ドル,②日本円,③それ以外の通貨に分類して考えるべきではないかと思っているが,今回は頭の整理のため,為替相場全体の値動を次のようなモデルで表してみることにした(③はその代表のユーロとした)。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • なお,①を区別するのは言うまでもなく米ドルが基軸通貨であるため。②を区別するのは,日本円が他の通貨とは異なる値動きをするため。

  • 「ドル高」は,経済指標が良好だったりして,アメリカの早期利上げに対する期待感からドルが上昇すること。この場合,ドル円は上昇しユーロドルは下落するが,ユーロ円は値動きが相殺されるなのであまり動かない。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 「ドル安」はその逆で,早期利上げに対する期待感が後退して米ドルが下落すること。この場合,ドル円は下落しユーロドルは上昇するが,ユーロ円は値動きが相殺されるなのであまり動かない。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 「リスクオフ」は,投資家のリスク回避姿勢が強まることで,この場合には「有事のドル買い」で米ドルが上昇する。ただし,もともと対外投資の多い日本については,国内に資金を戻す動きがでるため円高になる。例えば,ギリシャがデフォルトする可能性が高まった場合など。この場合,ドル円もユーロドルも下落し,ユーロ円も大きく下落する。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 「リスクオン」はその逆で,投資家のリスク選好姿勢が強まり,米ドルが下落し,日本円も下落する。例えば,ギリシャの債務協議が合意に達する可能性が高まった場合など。この場合,ドル円もユーロドルも上昇し,ユーロ円も大きく上昇する。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 「ドル高」と「リスクオフ」の組み合わせは,例えば,経済指標が良好でアメリカの早期利上げに対する期待感が高まったものの,金融引締めに対する警戒感から株価が暴落した場合など。この場合にはユーロドルとユーロ円は大きく下落するが,ドル円は影響が相殺されてあまり動かない。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 「ドル高」と「リスクオン」の組み合わせは,例えば,経済指標が良好でアメリカの早期利上げに対する期待感が高まり,しかも景気回復に対する期待感から株価が高騰した場合など。この場合にはドル円とユーロ円は大きく上昇するが,ユーロドルは影響が相殺されてあまり動かない。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 「ドル安」と「リスクオフ」の組み合わせは,例えば,経済指標が不良でアメリカの早期利上げに対する期待感が後退し,しかも景気回復に対する期待感も後退して株価が暴落した場合など。この場合にはドル円とユーロ円は大きく下落するが,ユーロドルは影響が相殺されてあまり動かない。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 「ドル安」と「リスクオン」の組み合わせは,例えば,経済指標が不良でアメリカの早期利上げに対する期待感が後退したが,金融引締めに対する警戒感も後退し株価が高騰した場合など。この場合にはユーロドルとユーロ円は大きく上昇するが,ドル円は影響が相殺されてあまり動かない。

  • 強弱 日本円 米ドル ユーロ
    +1
    0
    -1

  • 以上を1つの表にまとめると次のようになる。表中の数字の絶対値が多きほど値動きが大きく,プラスであれば利益,マイナスであれば損失になる。

  • ドル円 ユーロドル ユーロ円
    ロング ショート ロング ショート ロング ショート
    ドル高でリスクオン+2-2+2-2
    ドル高+1-1-1+1
    リスクオン+1-1+1-1+2-2
    ドル安でリスクオン+2-2+2-2
    ドル高でリスクオフ-2+2-2+2
    リスクオフ-1+1-1+1-2+2
    ドル安-1+1+1-1
    ドル安でリスクオフ-2+2-2+2

  • この表からすると次のことが言えそうだ。

    1. ドル円のパフォーマンスがよいのは「ドル高」と「リスクオン」が結びついた場合か,「ドル安」と「リスクオフ」が結びついた場合。

    2. ドル円のパフォーマンスがよいときはドルストレート(ドル円を除く)のパフォーマンスが悪く,ドルストレートのパフォーマンスがよいときはドル円のパフォーマンスが悪い。

    3. クロス円はリスクオン・リスクオフに強く反応し,ハイリスク・ハイリターン。


2015年6月7日日曜日

資産運用状況(2015年6月5日時点)


  • 6月第1週は35万円の資産増。

  • ギリシャはEUの妥協案を拒否して,IMFに対する返済も行わなかったが,目立った混乱はなし。しかし,いつまでもこんなことを続けていてよいのだろうか。

  • 雇用統計はかなり良好だったので,今度はユーロドルの流れも変わるかもしれない。ドル円も上昇はしているものの,あまり強気になれないのはリスクオフの可能性が気になるため。

  • 実はビットコインに投資をしようかと思い立って,本を読んで勉強をしている。ビットコインが儲かりそうだという意味ではなく,分散投資の一環として。

  • ビットコインは金(ゴールド)に似た性質を持っていると思う。希少性が価値の源泉であること,金利や配当といったインカムゲインを生まないこと,ドル建てであること,保管が難しいことなど。

  • とはいえ,ビットコインは既存のどの資産とも全く違っている。今のところ,株価や金利に連動している様子もないし,機関投資家が投資をしたりもしないだろう。最も特徴的なことは,それがまだ資産価値があるものとして十分認知されていないことではないだろうか。

  • 確かに,ビットコインは新しすぎてそれが本当に信用できるものなのかよく分からない。しかし,そういった不安は相対的なものでしかないように思う。絶対的に信用できる資産がないからこその分散投資ではなかろうか。

  • それに,ビットコインのような仮想通貨には確かに可能性がある。預金封鎖から逃れるために,ビットコインを活用しようなんて話もそのうち出てくるのでは。

  • 現時点では,海のものとも山のものともつかないが,資産のごくごく一部をビットコインに投資するのはありなのでは。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 555 555 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1841 41 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 2026 2126 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1424 424 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 109 9 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4656 3956 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 508 1558
8 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13119 8119
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年5月30日土曜日

資産運用状況(2015年5月29日現在)


  • 5月第5週は358万円の資産増で,5月(5週間)は626万円の資産増。ドル円が上昇すると自然に資産が増える。

  • ドル円が年初来高値を更新し,今後についても強気の予想がほとんどだが,ギリシャ問題の影響を警戒をする意見を見かけないので,逆に不安になってしまう。

  • やはり,土壇場でデフォルトは回避されるというのがコンセンサスなのだろうか。それとも,デフォルトは既に織り込まれていてサプライズはないということか。普通に考えれば,デフォルトとなればリスクオフで円高だと思うが。

  • 債権者側の手続きの都合で,実質的なタイムリミットは来週いっぱいという話も聞くので,来週後半くらいに何かありそうな気がする。よりによって,雇用統計の週なわけで,大荒れの可能性もあるのでは。

  • ほとんど注目されていないが,今週はNZドルも対ドルでの安値を更新している。ドル円が124円に到達した現時点では,円を売りよりキーウィを売る方が有望な気がする。

  • 来週は,ドル円もユーロドルも回避して,キーウィドルに避難するというのはどうか。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 555 555 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1841 41 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1939 2039 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1415 415 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 109 9 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4632 3932 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 593 1643
8 法人出資金 出資金 1995 2000 5 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 13084 8084
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年5月24日日曜日

資産運用状況(2015年5月15日,22日時点)


  • 先週は別エントリーに時間をかけすぎたので2週分をまとめて。5月第3週は17万円の資産増,第4週は559万円の資産増。

  • ETFはすべて売却をし,FXのポジションもドル円ロングを少し持っているだけ。思えば,昨年の今頃は資産総額が6500万円ほどだったので,気づけば1年で資産が倍ほどになっている。ここらで少し相場を離れて頭を冷やそうかと思ったというわけ。

  • 株価が上昇するのを見ていると損をした気がするが,米国の利上げを控えてまだ買い場があるだろうから,それまでは傍観するつもり。

  • ユーロドルは,日足でMACDがデッドクロスしてようやく下落しだしたようだが,下落トレンド回帰と決めつけるのはまだ早いかも。ただ,1.1050付近を割ると,これといった支持線はないような気がする。1.1000を割るとするする落ちるかも。

  • ドル円は強気でよいのでは。ただ,勝負をかけるのはもう少し先でよいような気がする。


2015年5月15日時点
口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 550 550 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1845 45 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1298 1398 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1381 381 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 107 7 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4572 3872 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 414 1464
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 12167 7167

2015年5月22日時点
口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 550 550 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1849 49 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1583 1683 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1399 399 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 107 7 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4612 3912 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 626 1676
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 12726 7726
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年5月17日日曜日

財産税は憲法違反か


  • 日本が今すぐにでも財政破たんするかのように言うのは,さすがにトンデモ論ではないかと思う。

  • しかし,自分が生きているうちに財政破たんするかと考えると,私は残念ながら,財政破たんする可能性の方が高いんじゃないかと思っている。

  • まあ,5年10年とか,あるいは20年くらいは何とかなったとして,その先はどうだろうか。

  • 国の借金の問題でも,人口減少や社会保障費の問題でも,今後も状況は悪化し続ける見込みで,今のところ改善の見通しが立っていない。

  • 状況の悪化が食い止めらなければ,いずれどこかで耐え切れなくなるんじゃなかろうか。

  • 財政破たんが発生した場合に怖いのは預金封鎖や財産税だが,だからと言って,その対策のために,海外に資産を隠すとか,海外移住するなんてことはさすがにやりすぎだろう。

  • 一方で,憲法29条が財産権を保障しているから,現行憲法下で財産税は実施されないという意見もあるようだが,それはあまいと思う。

  • というのは,憲法の人権保障は無条件ではなく,例外が認められる場合があるから。

  • 公益的な必要がある場合には例外が認められやすいので,国家の危機ともなれば財産税も許容される可能性が高いのでは。

  • それに憲法は,最高法規とは言うものの,法律のように強制力があると言えるのかどうか微妙なところがある。

  • というのは,例えば財産税が憲法29条に違反するとしても,それが導入そうになった際に,憲法違反を理由にその導入を阻止する法的な手段がない。

  • もちろん,導入後に個別の事件について裁判を起こせば裁判所が憲法判断をするだろうが,おそらく最高裁まで争われて結論が出るまで何年もかかるだろう。そのころには,もうどうでもよくなっているのでは。

  • また最高裁が違憲判決を出したとしても,それによって制度が当然になくなるわけではない。制度を廃止するかどうかは国会が決めることであって,政府与党が合憲だと言い張れば制度は存続しつづける。

  • そんなこんなで,裁判所に過度の期待をするのは間違いだと断言していい。

  • 結局のところ,憲法というのは政治的なものであって,国民が為政者に対して政治責任を追及すること以外に,その保障を担保する手段はない。

  • それは要するに「野党に頑張ってもらうしかない」ということである。そういう書き方をすれば,憲法の保障などいかに頼りないものか分かっていただけるんぢゃないだろうか。

  • しかも,昨今のギリシャの混乱ぶりを見ると,国家が本当に危機的状況に陥った場合に,有権者が合理的な判断をするかどうかもはなはだ疑問だけれど。

  • ただいずれにせよ日本の政治家は,財産税で有権者の不評を買うよりは,インフレ税の方を選択するだろう。インフレ税を憲法違反だと主張するのは,財産税以上に難しい。

2015年5月10日日曜日

資産運用状況(2015年5月8日時点)


  • 5月第2週は234万円の資産減。敗戦処理のような1週間だった。

  • ETFはすべて売却をして利益確定した。当面はキャッシュのまま保有して,どこかのタイミングで再びETFを購入する予定。

  • ちなみに,「為替リスクだけをとる」という私の投資スタンスからすると,理想の投資対象は外貨債券(ことに米国債)なのだが,現状で米国債を買うのは得策でないので,金利が上がりきるまではグレートローテンションを信じて株式ETFを購入する方針。

  • FXのポジションも大幅に減らすか,スクウェアにした。相場の方向性がはっきりするまで,しばらくおとなしくしているつもり。

  • 連休でチャートを見る時間が割とあったが,先週に引き続きユーロの強さが際立っていた。閑散取引の影響があったのかもしれないが,下落すべきポイントでは下落せず,逆に上昇するときはするする上昇していく感じ。

  • ただし,雇用統計後の値動きを見ているとずいぶん落ち着いてきた様子。熱気が冷めれば既定路線のユーロ売りに戻るだろう。

  • ドル円は,今週が週足で陽線になればかなり有望と思っていた。結果は陰線だったが,それでも下ひげが長めで悪くない感じ。もう118円は割れないのでは。

  • 最近の値動きは,101~102円付近がやたら底堅かった昨年の前半を彷彿させる。100円を割ると言われ続けたが,とうとう割らなかった。昨年は7月末から円安トレンドに回帰したが,市況はいかに。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 550 550 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1835 35 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1339 1439 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1375 375 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 105 5 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4553 3853 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 398 1448
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 12155 7155
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年5月3日日曜日

資産運用状況(2015年5月1日時点)


  • 5月第1週は69万円の資産減。今週はもうかったとか損したとかではなく,無事に生き残れたことを感謝したい。一時,真剣に死線をさまよった。

  • 予想が外れまくった1週間だった。第1に,ユーロドルは1.105付近を突破できないと予想したこと。第2に,ギリシャ問題でリスクオフになり,ユーロ安,円高になると予想していたこと。第3に,ドル安要因でユーロ高になったとしても,同時に円高になるので,ユーロ円の上昇は限定的だと予想したこと。

  • 同じような予想をしていたFX投資家は少なくないはずで,今週は死屍累々だったろう。

  • ユーロの上昇は,ギリシャのデフォルト回避を織り込んだためではないだろうか。そうだとすると,暫定合意は問題の先送りに過ぎないので,合意成立によってユーロ売りが再燃するかも。一方で円の下落は,欧州のリスク低下と米国株高によるリスクオンではないかと思う。

  • 水曜日には久々にスリリングな展開もいいかなくらいに思っていたが,金曜日の夕方には4時間ちかくパソコンの前から離れられなかった。ほんと懲りました。税金支払いの資金をねん出した直後で悪い条件がかさなった。

  • チャートを見る限り,ユーロドルとユーロ円は,来週も上昇モメンタムが強いだろう。ドル円は,今週も118円後半が異様に底堅く,ネットでは円安の予想が多いようだが,すんなり124円を目指す展開になるかどうかは懐疑的。またしても来週末の雇用統計がポイントになるかも。

  • 米国株高でETFが好調だが,いったんすべて売却しようと思う。理由は,冷や汗をかいてキャッシュポジションを増やしたくなったので。これからさらに上昇するかもしれないがそれでもいい。今年の秋ころまでには再び買い進めようと思う。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 550 550 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1837 37 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1378 1478 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1377 377 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 105 5 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4660 3960 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 482 1532
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 12389 7389
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年4月26日日曜日

「海外投資には為替リスクがあります」のウソ


  • あえて,新書風に刺激的なタイトルをつけてみましたが。

  • 海外投資に為替リスクがあるだろうことは否定しない。問題は「には」の部分で,ここには「国内投資に為替リスクはないが,海外投資には為替リスクがある」という意味が込められている。

  • 私が問題にしたいのは,この「国内投資に為替リスクはない」という部分。これは正しいだろうか。

  • 「国内投資に為替リスクはない」という発想になるのは,為替レートがいかに変動しようが日本円の価値は固定していて動かないと考えるためだろう。

  • 確かに,日本円で300万円を持っている場合,ドル円レートが1ドル75円であっても120円であっても,300万円は300万円であって数字上の変化はない。

  • しかし,これは一面的なものの見方ではなかろうか。日本円の価値も固定したものではなく,数字上の変化はなかったとしても,為替レートの変動に伴って日々変動しているとみるべきだろう。

  • 外貨に換算をしてみればよく分かる。前述の300万円は1ドル75円のときは4万ドル(300万÷75)であるが,1ドル120円のときは2万5000ドル(300万÷120)で,その差は約40パーセント。この差は無視をしてよいものなのだろうか。

  • 日本国内にいて日本円で生活をしているから,米ドルは関係ないということにはならない。なぜなら,国際的な商品の価格は米ドルで決められており,円安は物価高になって跳ね返ってくるはずだから。

  • こんな例え話はどうだろうか。国際的には,100万ドル以上の資産を持っている人を富裕層と言うらしい。

  • それぞれ7500万円の資産を持っているAさんとBさんがいたとする。ドル円レートが1ドル75円だったとき,AさんとBさんはいずれも100万ドル(7500万円÷75円)の資産を持つ富裕層だった。

  • Aさんはこの7500万円を日本円のまま預金したが,Bさんは100万ドルの外貨預金にした。

  • その後,円安が進んで1ドル120円となったが,Bさんは依然として100万ドルの資産を持つ富裕層だった。

  • しかし,Aさんの資産は62万5000ドル(7500万円÷120円)となり,富裕層から転落してしまった。

  • 果たして,為替リスクがあるのは円預金であろうか,外貨預金であろうか。

2015年4月25日土曜日

資産運用状況(2015年4月24日時点)


  • 4月第4週は383万円の資産減で,4月は4週で282万円の資産増。4月もかろうじて資産増を確保した感じ。税金の支払のために1100万円を出金した。

  • 1年の3分の1が終わろうとしているが,今年に入ってから波に乗れていない感がある。週単位でみると,資産増が6週に対し,資産減は11週。月単位で資産増を確保できていることだけが心の支えです。集中力を切らさないように,辛抱強く。

  • ユーロドルが上昇したのは予想外だった。週足でのMACDのゴールデンクロスを軽視したのは間違いだったか。チャートの形もかなり底堅い感じになってきたが,それでもここからの反転上昇はないだろう。時間がかかったとしても結局は下落するのでは。

  • ドル円は今週わりと底堅かったが,チャートは嫌な形になりつつある。118.30円付近を割ると結構落ちるのでは。

  • 所得税の支払いが終わったが,裕福層と呼ばれる人たちが脱税をしたくなる気持ちがちょっとだけ分かった気がする。根底には税負担に対する不公平感がある。ちゃんと支払いますけど,せめて無駄なく有効に使ってほしいと思う。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 550 550 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1828 28 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1255 1355 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1362 362 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 106 6 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 4763 4063 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 594 1644
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 5000 12458 7458
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年4月19日日曜日

インデックス投資に対する疑問


  • 私は,個別株に投資をするつもりはないし,手数料の高い投資信託に投資をするつもりもないので,その意味でインデックス投資の考えた方には基本的に賛成。

  • しかし,インデックス投資の考えを突き詰めていくと,売買のタイミングなどは考えず,好きな時に好きなだけインデックスファンドなどを買って,そのままホールドし続けろということになるらしい。

  • インデックス投資をそこまで信用しきってしまうのはちょっとどうかと思う。

  • そもそも,インデックス投資の背景には「株価は長期的には上がり続ける」という大前提がある。しかし,その大前提は正しいのだろうか。これまで株価が上がり続けてきたからといって,今後も上がり続けるという保証はないのでは。

  • 例えば,地球の総人口はこれまで右肩上がりで増え続けているが,だからと言って未来永劫に増え続けると言えるだろうか。やはり環境に限界がある以上,どこかで横ばいになり,いずれ下落に転じると考えるのが自然だろう。

  • 人口の増減と経済成長の間には因果関係がありそうだが,地球の総人口の減少といった未曽有の事態に至っても株価は上がり続けると言えるだろうか。人口減はあくまで一つの例だが,経験したことがないことは分からないとしか言いようがない。

  • また,実際のところ,日経平均株価は1989年に史上最高値(3万8957円)を記録して以降,四半世紀が経過しているのに,いまだにその半分程度の水準にとどまっている。「株価は長期的には上がり続ける」と言われてもちょっと説得力がない。

  • それでも,100年,200年といったスケールで考えれば,日経平均株価も上がり続けるのかもしれない。しかし,人間にとって時間は無限ではないのだから,自分のライフサイクルに合わない尺度で投資を考えても意味がないだろう。

  • 私はインデックス投資の考え方には賛成だし実践もしているが,無条件に信用しているわけではない。売買のタイミングは重要だし,アクティブ運用的な発想もそれなりに必要だと思いますがね。

資産運用状況(2015年4月17日時点)


  • 4月第3週は282万円の資産減。今週はめずらしくがつがつ勝負に行ったが,調子にのってポジションをとったら金曜日に含み損になってそのまま終了。確定損益ならば500万円ほどプラス。

  • ギリシャの支援協議が4月末までにまとまる可能性は低そう。すぐさまデフォルトにはならなさそうだが,4月末にかけてネガティブなニュースがでると,ユーロドルは下落し,ドル円もリスクオフで下落するのでは。

  • 一部で4月末に日銀が追加緩和を行うという観測もあるようだが,これもちょっと可能性が低いのでは。すると失望売りでドル円は下落しそう。

  • ドル円のチャートを見ても,週足でも日足でもMACDは下落を示唆している。今週の下落でサポートラインも割り込んでいるように見える。

  • これまで119円付近がやたらと底堅かったように思うが,アメリカの6月利上げ説が弱まっていることも踏まえると,ドル円はしばらく下落では。

  • といってもドル売りには抵抗があるので,しばらくはユーロ円が主戦場と思っている。ユーロドルは短期的には1.05付近が底かもしれないが,下落トレンドは続くだろうし,ギリシャねたで大幅下落の可能性もあるのでは。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 1650 1650 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1838 38 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1247 1347 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1357 357 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 106 6 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 700 5040 4340 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 703 1753
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 13941 7841
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年4月11日土曜日

資産運用状況(2015年4月10日時点)


  • 4月第2週は1348万円の資産増。資産は増えたものの,今週については不完全燃焼感が強い。もっと稼げたはずなのだけれど。海外ETFが好調だが,何時までつづくのやら。

  • 日足のMACDを見ると,ユーロドルもユーロ円もデッドクロス寸前。週足で見ても下落を示唆しているように思うが,ユーロ円の方が有望そう。しかし,ユーロドルがこのまますんなり安値を更新する展開になるかどうかは分からず,1.05付近で反発があるかも。

  • ドル円については,日足のMACDではゴールデンクロスを達成しているようだが,週足ではまだ下落を示唆しており,上値が重いのでは。

  • ネットでブログを見ていると,資産運用の目的がアーリーリタイヤという人は結構いるようだ。普通のサラリーマンだとそういう発想になりやすいのだろうけど,アーリーリタイヤして何するのと聞きたくなってしまう。

  • 私の場合には,私がリタイヤしてしまうと会社が立ちいかないので。仕事をするのは生活費を稼ぐためだけではない。私がいなくても会社が回るようになったら引退してもいいかなと思っているけど,まあ何時になることやら。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 1150 1150 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1838 38 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1403 1503 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1365 365 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 107 7 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1200 5623 4423 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 737 1787
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 14223 8123
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年4月6日月曜日

資産運用状況(2015年4月3日時点)


  • 4月第1週は401万円の資産減。今週の資産減はかなり悔しいのだが,これが実力ということで。うまく行かないときは行かないものだと思って。じたばたしても仕方がない。

  • 雇用統計はかなり悪かったが,この数字だけで長期的な見通しに影響が出ることはないだろう。去年の8月の雇用統計は,速報値の段階では予想を大幅に下まわる14.2万人だったが,その後に修正が相次いで,現在ではしれっと21.3万人になっている。今回もなんだかんだで最終的には20万人前後に落ち着いているのでは。

  • ユーロドルは1.1055付近を明確に越えてくれば,二番底確認的な流れになって調整が長引くかも。それでも,短期的にもユーロに強気になれないのはギリシャねたが炸裂する危険があるから。

  • やはりユーロを買う選択肢はない。ドル円はどちらかというと下落と思っているが,なかなか思ったように下げてくれない。2月に引き続いてしばらく我慢の時期が続くかも。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 1150 1150 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1800 1830 30 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1254 1354 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1350 350 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 106 6 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1200 4586 3386 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 599 1649
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 12875 6775
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年3月29日日曜日

資産運用状況(2015年3月27日時点)


  • 3月第4週は327万円の資産減。3月は4週で394万円の資産増。先週の大幅減が悔やまれるが,月間で資産減にならなかったのでまあいいでしょ。今週はかなり難しかったという印象。

  • ネットで情報収集すると,この先1か月程度の短期的な為替動向については意見がかなり割れている。ユーロドルの調整はすでに一段落したという意見もあれば,本格的な調整はこれからだという意見もある。ドル円についても,下値は堅いという意見もあれば,さらに下落するという意見もある。これほど意見が分れるのは珍しいのでは。

  • 個人的には,ユーロドルの調整は峠を越したが,ドル円はもう少し下落するか少なくとも横ばいと予想している。そうだとすると,ユーロ円を売るべきことになるのだが。米国株も短期的には下落とみているが,上昇相場が続いたのでカバードコールを仕掛けるかどうか迷っている。

  • 専門家の意見が分かれるということは,それだけ今の相場が難しいということだろう。まあ,短期的な動向についてはともかく,長期的なドル高について異論はほとんどないので,目先の値動きに一喜一憂せず,ドルを買い持ちし続けるのが基本では。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 750 750 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 2200 2237 37 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -100 1272 1372 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1360 360 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 106 6 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1200 4758 3558 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 793 1843
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 13276 7176
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年3月23日月曜日

資産運用状況(2015年3月20日時点)


  • 3月第3週は1161万円の資産減。FOMCが転換点になるのではないかと予想はしていたものの,時間の余裕がなくて対応できず,まあいいかと思って放置していたら含み損が膨らんだ。恥かしながら,週間で過去最高の資産減。まあ,こういうこともあるということで。

  • 事情があって所属する団体の業務システムの開発を無償で行っている。当の昔にやる気を失っているのだが,途中で投げ出すわけにもいかないし,他にできる人もいないので。

  • 連休はそれでまるまるつぶした。自分の仕事を犠牲にしてやってるわけで,その穴埋めをどこでやるのかと考えると気が遠くなりそう。こんな気苦労は分かってくれないですよね。

  • 所得税を支払うのに円貨を準備しなければならない。外貨を円貨に両替すると税金が発生するので両替は行わず,各種の口座に散在している円貨をかき集めなければならないが,これが意外と面倒だったりする。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 2200 2237 37 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1434 1484 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1369 369 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 105 5 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1200 4827 3627 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 931 1981
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 13603 7503
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年3月15日日曜日

損切りについての考え方


  • 海外FXについては,円建ての損益を自分で計算しなければならないので,確定申告に備えてエクセルで取引履歴を作っている。インタラクティブブローカーズでは,昨年7月末からFXをやっているが,2014年(5か月間)の成績は次の通り。

  • ポジション 取引回数 損益(ドル)
    1EUR/USD ショート65 回65 回0 回133,889.76
    2AUD/USD ショート19 回19 回0 回31,861.29
    3EUR/USD ロング3 回1 回2 回-749.51
    4GBP/USD ショート2 回2 回0 回9,880.00
    5NZD/USD ショート2 回2 回0 回3,360.00
    合計91 回89 回2 回178,241.54


  • 91回の取引を行って,通算89勝2敗で勝率は97.8パーセント。IB以外でも同時期の勝率は同じくらいだが,どうしてそんなに勝率がいいのかと聞かれたら,「損切りをしないから」と答えると思う。

  • FX初心者ほど損切りを金科玉条のごとく言うように思う。かく言う私も,FXを始めたころはそう思っていた。しかし,「含み損が○○円になったら一律損切り」みたいに機械的な損切りしていた時は全く利益がでなかった。

  • どうして利益がでないのかというと,ストラテジーが雑だからだと思う。機械的に損切りをすると,損切りをしなくてもよいポジションまで損切りしてしまうことになるが,それで利益を出せるほど甘くはないということだろう。

  • もちろん損切りが必要ないと言うつもりはない。感情を殺してでも損切りをしなければならない場合はある。ようは,損切りをしなければならない場合としなくてよい場合をいかに見極めるかが重要だということ。

  • その基準だが,私は「そのポジションがトレンドに逆らっているか否か」だと思っている。

  • もしトレンドに逆らっているなら,時間が経てば経つほど状況が悪化して,含み損が増えていくということ。だから,その場合には早々に見切りをつけて損切りをする。

  • トレンドに逆らっていないなら,一時的に相場が逆方向に動いても時間が経てば戻ってくるということ。だから損切りはしない。短期間で戻ってくると思えばそのまま放置するし,もうしばらく逆方向の動きが続くと思えば,両建てにして底値での買い戻しなどをねらう(IBでは両建てはできない。)。

  • まずトレンドを見極めることが何より重要で,そのうえで,予想が外れたら損切りに追い込まれるようなポジションは持たないことだろう。

  • 上記の成績を見ても,91回の取引のうち88回はドル買いポジションで全勝だった。これに対して,負けた2回はドル売りポジションで,1度はボタンの押し間違いで,1度は色気を出してユーロを買ったが,含み損になってあきらめて損切りをした。

2015年3月14日土曜日

資産運用状況(2014年3月13日時点)


  • 3月第2週は1046万円の資産増。ユーロの下落があまりに激しいので,途中から水準感覚がマヒしてしまったが,チャートの形と含み益の金額だけを見てユーロを売り続けた。週間では過去最高の資産増。

  • まだまだ先と思っていたパリティだが,今の勢いが続いたらば来週にも割ってしまう。さすがにそれはないと思うし,ここまで急激に下落をすると反発もそれなりにあるはずで,どこが底になるのか気になるところ。

  • 来週はFOMCがあるが,フォワードガイダンスの変更は織り込み済みと思われるので,ここが転換点になるかも。

  • ドル円はひさびさに高値を更新し,しばらく上昇が続くのでは。次の目標は平成19年6月の高値(124.15円)だが,これを更新するのは簡単ではないだろう。

  • 私は法人役員で給与所得者だが,事業所得も少しだけある。投資による利益もいっしょに確定申告するのだが,今回は納付額が1000万円を超えていた。覚悟はしていたものの,実際に目にするとやはり戦慄的な数字だと思う。

  • 国内銀行の外貨預金や国内証券口座の外貨債券は「国外財産」と扱われないとのことなので,国外資産調書の対象になるのは海外証券の外国株式のみ。現時点では5000万円を超えているが,昨年末の時点では超えていなかったので,今回の提出は免れた。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 2200 2248 48 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1579 1629 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1376 376 米国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 105 5 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1200 5367 4167 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 1389 2439
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 14764 8664
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年3月7日土曜日

資産運用状況(2015年3月6日時点)


  • 3月第1週は836万円の資産増で,1か月ぶりに資産額が過去最高を更新。ユーロと円を売った。久しぶりにまともなトレードをしたが,1か月我慢しつづけるのはしんどかった。

  • まずユーロが動き始めて,それにつられてドル円も動意づいてきた感じ。為替相場の今年の主役はユーロのようだが,ユーロドルを売るべきか,ユーロ円を売るべきかは悩ましいところ。

  • 日足を見ると,ドル円は順調に下値を切り上げている。金曜日の上昇で2月11日の高値(120.46円)を更新したことにより,三角保ち合いの上放れに成功した模様。

  • やはり日足でMACDがゴールデンクロスした2月6日ころが買い時だったか。早ければ来週にも昨年高値(121.83円)を更新するのでは。

口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 2100 2144 44 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1535 1585 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1369 369 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 107 7 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1300 4783 3483 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 1080 2130
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 13718 7618
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年2月27日金曜日

資産運用状況(2015年2月27日時点)


  • 2月第4週は410万円の資産増。2月は4週間で65万円の資産減だった。トレードはほとんどなし。今週はチャートを見る余裕もなかった。

  • ドル円は順調に下値を切り上げているものの動意薄。もっとも,ユーロは下落し始めたし,来週は雇用統計があるので,そろそろ動き出すかも。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 2100 2137 37 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1394 1444 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1359 359 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 107 7 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1300 4261 2961 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 924 1974
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 12882 6782
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年2月21日土曜日

資産運用状況(2015年2月20日時点)


  • 2月第3週は200万円の資産減。週の半ばにドル円をロングしたが,金曜日に下落したので動揺して損切りしてしまった。損切りする必要もなかったが,そもそもポジションを持ったことが間違いだった。

  • 日足でみると,ドル円は順調に下値を切り上げており,方向性は決まったとみて間違いないだろうと思っている。ギリシャもウクライナも,とりあえずは収まりがつくのでは。しかし,チャートを見ていると,一目均衡表の雲のねじれ(2月24日ころ)に引き寄せられているような気がしてならない。

  • グリグジットが誰の得にもならないと分かっていても,ぎりぎりまでチキンレースをやらざる得ないのが民主主義の悲しい宿命なのか。騒ぎを起こしているのが,民主主義の起源とされるギリシャだというのも象徴的。もしも,ギリシャがユーロ圏から離脱するようなことになったら,民主主義をいかに克服するかを真剣に考えるべき時期なのかも。

  • そろそろ税金納付の資金を準備しなければならない。本業も忙しいので,今月はトレードはもういいかも。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 2100 2132 32 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1334 1384 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1358 358 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 106 8 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1300 3924 2624 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 918 1968
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 12472 6372
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年2月14日土曜日

アベノミクス後のドル円相場とMACDについて


  • アベノミクス以降のドル円相場は,上昇トレンドとレンジ相場を繰り返している。

  • トレンドの変わり目には退場してしまうFX投資家が多いように思うが,おそらくトレンドが変わったのにそれに気付かずに,従前どおりのトレードを続けてしまうからだろう。トレンドが変わったら,それまでの成功体験は忘れて,一から戦略を考え直すべき。

  • とりあえず,レンジ相場の場合には「上がったら売り,下がったら買い」の逆張り,トレンド相場の場合には「押し目買い,戻り売り」の順張りだと思う。

  • いずれにしても,トレンドの違いによって戦略が正反対になりうるので,トレンドの見極めは非常に重要だが,最近のドル円相場のトレンドを判断する上では,週足のMACDが参考になると思う。

  • 2012年9月以降でMACD(短期12週,長期26週,シグナル9週)がクロスをしたのは6回で,その時期とその後の展開は次の通り。


  • クロスの時期 クロスの種類 その後の相場展開
    112年10月15日ころGCクロス時のドル円レートは79.30円付近。その後は103.73円程度まで高値を更新(上昇トレンド)。
    213年5月27日ころDCクロス時のドル円レートは100.46円付近。その後は93.79円程度まで下落した後,三角保ちあいになる(レンジ相場)。
    313年11月18日ころGCクロス時のドル円レートは101.31円付近。その後は105.43円程度まで高値を更新(上昇トレンド)。
    414年1月20日ころDCクロス時のドル円レートは102.22円付近。その後は100.74円程度まで下落した後,三角保ちあいになる(レンジ相場)。
    514年8月11日ころGCクロス時のドル円レートは102.31円付近。その後は121.83円程度まで高値を更新(上昇トレンド)。
    615年1月19日ころDCクロス時のドル円レートは117.95円付近。

  • ちなみに,昨年7月以降であれば,日足のMACD(短期12日,長期26日,シグナル9日)の方がトレードのタイミングを図る上で参考になっている。


  • クロスの時期 クロスの種類 その後の相場展開
    114年7月23日ころGCクロス時のドル円レートは101.48円付近。その後は109.57円程度まで高値を更新。
    214年10月1日ころDCクロス時のドル円レートは108.88円付近。その後は105.93円程度まで下落。
    314年10月28日ころGCクロス時のドル円レートは108.12円付近。その後は118.96円程度まで高値を更新。
    414年11月26日ころDCクロス時のドル円レートは117.71円付近。その後はやや下落したものの上昇に転じ,12月5日の雇用統計で大幅高となり一時的にGCとなった(ここでだまされた)。
    514年12月8日ころDCクロス時のドル円レートは120.73円付近。その後は115.55円程度まで下落。
    615年2月6日ころGCクロス時のドル円レートは118.82円付近。

  • 週足でMACDがゴールデンクロスをした後は上昇トレンド,デッドクロスをした後は三角保ちあいとなっており,MACDがクロスする時期とトレンドの変わり目はほぼ一致しているように思う。

  • この傾向が今後も続くのであれば,現在はレンジ相場ということになる。前回のレンジ相場は6か月続いたが,今回はアメリカの利上げが目前に迫っているので,それほど長引かず,春先には上昇トレンドに復帰するのでは。

資産運用状況(2015年2月13日現在)


  • 2月第2週は126万円の資産減。動くに動けぬ状況であいかわらず静観している。ドル円の今後については正反対の2つの展開がありうると思っており,どちらとも判断がつかない。

  • 一つは,今週の上昇がレンジブレイクとなり,118~117円付近で底堅さを確認してから高値更新に向かうシナリオ。こちらが60パーセントくらいと思っている。もう一つは,今週の上昇は「だまし」で,ここからレンジ下限付近まで下落するシナリオ。こちらは40パーセントくらいと思っている。

  • ドル円が高値更新を目指す展開になるならば,そのきっかけは米国株高によるリスクオンだろう。

  • 日足のMACDは,昨年高値(121.83円)を記録した12月8日にデッドクロスして以降,ひさびさにゴールデンクロスをした。ただし週後半に陰線が続いたことで,オシレータが縮小しふたたびDCが視野に入っている。普段はあまり参考にしていないが,2月21日ころ一目均衡表の雲がねじれているのも気になると言えば気になる。

  • チャートを見る限り,やはりユーロドルの上昇は一時的で,今は小康状態であっても何かのきっかけで再び下落を始めるのではないかと思う。その「何か」の際に,リスクオフで円高になるのではないかとも思っている。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1900 1932 32 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1302 1352 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1352 352 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 108 8 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1500 4144 2644 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 1134 2184
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 12672 6572
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年2月7日土曜日

資産運用状況(2015年2月6日時点)


  • 2月第1週は149万円の資産減。ほとんど何もせずに静観した。ストレスのたまる展開だったが,下手に動くよりは我慢すべきところは我慢するしかない。

  • 想定していたようなリスクオフの展開にはなっていない。しかし,ユーロの反発はやはり一時的でいずれ下落に転じるのでは。雇用統計の後にドル円は上昇したものの,昨年12月の高値まではあと2.5円以上も上昇する必要があり,すんなり上昇トレンドに回帰するとは思えない。リスクオフ材料にはこと欠かないので,ユーロ安,円高を予想しているが,現状ではそのような展開となっていないので,もうしばらく様子をみる。

  • ドル円は,金曜日の上昇で直近の抵抗線を突破したものの,突破すべき抵抗線はまだまだある。現状は高値121.83円,安値115.55円の三角保ち合いであり,金曜日の上昇でも変化はないと思われる。雇用統計の結果を受けたリスクオンという展開もあるのかもしれないが,上昇トレンドに回帰するにはもうしばらく時間が必要なのでは。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1900 1934 34 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1334 1384 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1342 342 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 110 10 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1500 4188 2688 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 1190 2240
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 12798 6698
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年1月31日土曜日

資産運用状況(2015年1月30日時点)


  • 1月第5週は324万円の資産減。含み損のあるポジションを持ち越している。1月は5週間で379万円の資産増。今月はあまりふるわなかったが,トレンドが変わる局面と思われることから,月間でプラスが確保できればよしとしようと思う。月間の資産増は昨年8月から6か月連続。

  • ギリシャの総選挙後にユーロが反発したのは想定通りだったが,考えていたほどに円高は進まなかった。ただし円安が進む気配もないので,ドル円はしばらく下落もしくは横ばいでは。

  • 欧州発のリスクオフ(ギリシャ,ウクライナ,スイス)を想定しているが,オセアニア通貨も下落し始めたし,来週は雇用統計もあるので,正直どちらに動くのかは分からない。今はもうしばらく我慢をする時期かも。

  • 米国株の軟調の乗じてETFを38万ドルまで買い進めている。しかし,いくらなんでも長期金利(10年国債)は下がりすぎではなかろうか。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1900 1927 27 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1167 1217 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1345 345 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 110 10 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1500 4438 2938 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 1260 2310
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 12947 6847
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年1月23日金曜日

資産運用状況(2015年1月23日現在)


  • 1月第4週は642万円の資産増。インタラクティブブローカーズでユーロを売り続けた。まだユーロドルで200万通貨のショートポジションを持っているが,月曜日の早朝に決済する予定。さすがに下げすぎなので,ギリシャの総選挙が終わったらいったん反発するのではないか。

  • ドル円のMACDは,日足ではオシレーターが縮小しているが,12月末と同様にゴールデンクロスには至らず失速するのでは。週足ではデッドクロスが完成しており,当面は軟調推移ではないかと考えている。ギリシャの総選挙で野党が勝利した場合,普通に考えればリスクオフで円高がすすむのでは。

  • 新興国株が上昇したのはユーロ圏のQE開始の影響だと思われる。このまま上昇し続けるのか気になっている。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 税金納付,緊急事業資金用の貯蓄
2 国内銀行口座2 外貨預金 1900 1920 20 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1190 1240 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1364 364 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 113 13 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1500 4729 3229 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 1255 2305
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 13271 7171
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年1月18日日曜日

FXで負った借金について破産はできるのか


  • 結論から言うと破産できる。詳しい理由は書かないが,破産は最後のセーフティーネットであるため。スイスショックで多額の負債を負ってしまった人は,とりあえず弁護士に相談することをお勧めする。破産以外にも解決方法はあるし,少なくとも先の見通しが立って気持ちは楽になるはず。

  • 以下の記述は,相談を受ける同業者向け。

  • そもそもFXは通貨の対象とする先物取引。ただし,期日の繰り延べ(ロールオーバー)が無制限にできるため,投資家の立場からは現物取引と区別がつきづらい。そのため,現物取引だと勘違いをしている人が非常に多い。

  • 国内FXの9割くらいは店頭取引で,投資家はFX業者と一対一で取引をしている(例外は取引所取引のくりっく365。海外FXもほとんど例外なく店頭取引では。)。したがって,トレードで投資家が損をすると,FX業者はもうかる仕組み。しかし株取引のように,どこかに市場が存在していて,FX業者は取引の仲介をしているだけだと誤解をしている人が非常に多い。

  • そもそも為替取引については,株取引のような取引所は存在しない。「東京外国為替市場」という名称の取引所があるわけではない。為替レートについても,株価のように確定的に決まっているわけではなく,銀行やFX業者ごとに若干の食い違いがある。

  • 国内FXは,法令で最大レバレッジを25倍に制限されている。取引単位は1万通貨(1000通貨の業者もある。)で,1枚とか1ロットと呼ばれる。証拠金取引なので空売りも可能。

  • 例えば,証拠金が1000万円であった場合,最大で2億5000万円相当のポジションが持てる。現在のドル円レートは117.59円程度なので,ドル円では最高で212万通貨のポジションが持てることになる。

  • 2億5000万円÷117.59円=212万6031米ドル

  • 上記のドル円レートで米ドルを200万通貨を買った後,ドル円レートが118.59まで上昇した場合,200万円の利益が出る。逆に116.59円に下落した場合,200万円の損失が発生することになる。

  • (118.59円-117.59円)×200万通貨=200万円
    (116.59円-117.59円)×200万通貨=-200万円

  • 上記の例で200万円の損失が発生した場合,証拠金維持率が85パーセントとなり,100パーセントを割ってしまっているので,FX業者から追証の入金を要求されたり,建玉を強制ロスカットされたりする。

  • 必要証拠金:117.59円×200万通貨÷25=940万2000円
    証拠金維持率:(1000万円-200万円)÷940万7200円=0.85

  • 国内FXは,法令で強制ロスカットの仕組みを設けることを義務付けられているので,投資家は証拠金をすべて失う可能性はあっても,証拠金の金額を上回る損失を被ることは原則としてない。

  • しかし,今回のスイスショックのように為替レートの急激な変動が瞬間的に発生した場合,強制ロスカット注文の執行が間に合わず,証拠金がマイナスになってしまうことがごくまれに発生する。

  • 今回のスイスショックは,スイス中央銀行がスイスフラン高を抑制するために設定していた防衛ラインを突然撤廃したので,スイスフランが急騰したため発生した。そのため,スイスフランを売っていた投資家が損失を被ることになった。

  • 例えば,スイスフラン円の為替レートは,スイス中銀の発表直後に116円程度から162円程度まで瞬間的に上昇したとのこと。その後は130円台で推移している。

  • もし,証拠金1000万円の投資家が,116円でスイスフラン円を80万通貨売っていて(レバレッジ9.2倍),スイスショック後に162円で強制ロスカットされた場合,3680万円の損失を被ることになる。もともと証拠金は1000万円だったから,この投資家は2680万円の債務を負ったことになる。この場合の債権者は取引をしているFX業者。

  • (162円-116円)×-80万通貨=-3680万円

  • ネットで見る限り,投資家が負った債務は最高で9000万円くらいで,人数はそれほど多くはない印象。日本のFX投資家でスイスフランの取引をしている人が多くないためだろう。

  • FXは株式などより敷居が高いので,FX投資家のステータスは比較的高いと思われる。しかも,FX初心者がスイスフランに手を出すとは考えにくいので,今回のスイスショックで損失を負ったのはそれなりの経験者(年齢高め,資産あり)が多いのではないか。そうすると,破産よりも個人再生の方がなじむ気がする。

  • なお,海外FX業者の破たんが伝えられているが,スイスショックで投資家が負った債務が多額になりすぎ,その回収がスムーズに行かないと見込まれるため,FX業者の資金繰りがショートしてしまったのでは。国内のFX業者は,顧客からの預り金を信託保全しているので,仮に破たんしたとしても,預けたお金が返ってこないということはないだろう。

  • 私が知る限り,今回のスイスショック騒動に消費者被害的な側面はないはず。

2015年1月17日土曜日

資産運用状況(2015年1月15日時点)


  • 1月第3週は24万円の資産減。1000万円ぐらいの資産減でもおかしくなかったので,わずかな資産減で済んだのはかなり健闘したと思う。実際には既存資産の価値が700万円くらい減り,その分をトレードによる利益で補っている。最後にへまをやったので会心のトレードとまではいかなかったが,それさえなければ500万円くらいの資産増だった。

  • ドル円のMACDは,日足では12月9日ころデッドクロスしたあと,12月24日ころにゴールデンクロスに失敗し,その後はオシレーターが拡大している。週足でも,7月末にGCした後,6か月ぶりにオシレーターが縮小し,DC寸前まで来ている。2週連続での陰線となっており,トレンドが変わったと見て間違いないだろう。当面は,上限121円,下限115.5円のレンジ相場(三角保ち合い)と予想するが,上昇トレンドに回帰するのは意外と早いかもしれない。

  • ユーロは,QEの実施を完全に織り込んでしまっているのではないかと考えている。1月22日の実施が見送られたり,内容が想定どおりだった場合には,材料出尽くしで反発をするのではないか。

  • スイスショックでは強制ロスカット注文が機能せず,投資家が負債を負う事態が発生している。最大で3000pipsくらいの損失が発生している様子だが,3000pipsというと10万通貨で300万円,100万通貨で3000万円。これがFXで生じうる最大損失と考えてよいだろう。

  • いかにテールリスクでも,それが発生した場合に実生活が破壊されてしまうようなリスクを負うわけにはいかない。ポジションの大きさを最大損失が発生した場合でも耐えきれる程度に抑えること以外に対策はないか。


口座 分類 投資額 評価額 損益 備考
1 国内銀行口座1 円預金 700 700 0 円普通預金
2 国内銀行口座2 外貨預金 1900 1912 12 米ドル預金
3 国内銀行口座3 外貨預金 -50 1155 1205 米ドル預金,外貨MMF,FX
4 国内証券口座1 外貨債券 1000 1360 360 米国国債,豪ドル建公債
7 国内証券口座2 NISA口座 100 108 8 金ETF(1540)
5 海外証券口座 外国株式 1500 4168 2668 米国籍ETF,CCW,FX
6 国内FX口座 FX -1050 1226 2276
8 法人出資金 出資金 2000 2000 0 経営する法人への出資,貸付
合計 6100 12629 6529
※金額の単位は万円。投資額は当該口座に入金した金額から出金した金額を差し引いた金額。投資額がマイナスになっているのは入金額よりも出金額の方が多いため。

2015年1月11日日曜日

インデックス投資はVTで本当に良いのか


  • 投信ブロガーが選ぶ Fund of the Year 2014 でバンガード社のVTが2位になったとのこと。去年,一昨年は1位だった。

  • このように日本では大人気のVTだが,日本とアメリカでは評価に温度差があるような気がして気になっていた。

  • バンガード社の株式ETFの時価総額をランキングするとVTは18番目。上位が軒並み1000万ドルを越えていることを考えると,決してメジャーな存在とは言えないように思う。


  • ティッカー 名称 総資産額
    1VTI Vanguard Total Stock Market ETF51,310,202
    2VWO Vanguard FTSE Emerging Markets ETF45,993,834
    3VNQ Vanguard REIT ETF28,763,629
    4VOO Vanguard S&P 500 ETF27,859,491
    5VEA Vanguard MSCI EAFE ETF24,030,355
    6VIG Vanguard Dividend Appreciation ETF21,322,523
    7VUG Vanguard Growth Index Fund17,432,738
    8VTV Vanguard Value ETF17,369,973
    9VEU Vanguard FTSE All-World ex US Index Fund12,158,046
    10VGK Vanguard FTSE Europe ETF10,910,397
    11VYM Vanguard High Dividend Yield Index Fund10,589,322
    12VO Vanguard Mid-Cap ETF9,937,222
    13VB Vanguard Small-Cap ETF9,879,670
    14VGT Vanguard Information Technology Index Fund6,806,719
    15VV Vanguard Large-Cap Index Fund5,715,802
    16VHT Vanguard Health Care Index Fund4,430,540
    17VBK Vanguard Small-Cap Growth ETF3,947,874
    18VT Vanguard Total World Stock ETF3,893,858
    ※データは2015年1月11日現在。

  • しかも,この18銘柄で比較をした場合,VTの過去1年のリターンは3.76パーセントで下から5番目。半数以上の銘柄が10パーセントを越えていることを考えると,かなり見劣りする。ちなみに,過去3年,過去5年でも下から5番目だった。

  • ティッカー 名称 過去1年 過去3年 過去5年
    1VNQ Vanguard REIT ETF35.63%65.38%130.90%
    2VHT Vanguard Health Care Index Fund25.92%116.11%150.74%
    3VGT Vanguard Information Technology Index Fund18.73%71.47%96.42%
    4VYM Vanguard High Dividend Yield Index Fund14.34%64.78%105.64%
    5VUG Vanguard Growth Index Fund13.84%71.65%103.32%
    6VOO Vanguard S&P 500 ETF13.44%72.82%-
    7VO Vanguard Mid-Cap ETF13.28%74.37%110.36%
    8VV Vanguard Large-Cap Index Fund13.22%70.62%98.63%
    9VTV Vanguard Value ETF12.69%69.58%93.66%
    10VTI Vanguard Total Stock Market ETF12.18%70.83%100.02%
    11VIG Vanguard Dividend Appreciation ETF10.30%56.43%88.64%
    12VB Vanguard Small-Cap ETF6.54%70.73%107.74%
    13VWO Vanguard FTSE Emerging Markets ETF5.35%12.43%5.81%
    14VT Vanguard Total World Stock ETF3.76%46.77%49.27%
    15VBK Vanguard Small-Cap Growth ETF3.69%66.91%109.24%
    16VEU Vanguard FTSE All-World ex US Index Fund-4.10%27.65%17.94%
    17VEA Vanguard MSCI EAFE ETF-6.31%34.13%22.23%
    18VGK Vanguard FTSE Europe ETF-8.38%38.26%23.24%
    ※データは2015年1月11日現在。

  • VTの国別構成比率はアメリカが50.5%でもっとも多く,ざっくり半分は米国株で,半分は外国株(アメリカから見た外国株の意味)という印象だが,このVTらしさともいうべき「外国株を半分含んでいる」という点が根本的に問題だと言わざるを得ない。

  • というのは,VTは米国籍ETFであるから米ドル建てだが,為替ヘッジはされていないので,ドル高が進行すると,米ドル建てではない外国株の資産価値は目減りしてしまうため。

  • 例えば,2014年の日経平均株価は,円建てでは1万6147円から1万7450円まで8パーセントあまり上昇したが,その間にドル円が105.28円から119.68円まで12パーセントあまり上昇しているので,ドル建ては153.37ドルから145.81ドルまで5パーセントあまり下落していることになる。これでは,外国人は日本株に魅力を感じないだろう。最近の急激なユーロ安を見ると,日本株以外の外国株も同じようなマイナスリターンではないかと思われる。

  • 日経平均株価(円建て) ドル円レート 日経平均株価(ドル建て)
    2014年始値16,147.54円1ドル=105.28円153.37ドル
    2014年終値17,450.77円1ドル=119.68円145.81ドル

  • 上記18銘柄でもリターンのワースト5は,過去1年,過去3年,過去5年のいずれでも,外国株を対象とするVGK,VEA,VEU,VT,VWOの5銘柄がほぼ独占しており,米国株のみを対象とする13銘柄とのパフォーマンスの差は明らかで,ドル高の影響は明確にでているのではないか。

  • 本年も,ユーロドルがパリティ(1ユーロ=1ドル)割れするという予想もあるなど,ドル高傾向は続くと見込まれており,少なくとも当面は,外国株も含んだVTよりも,米国株だけを対象とするVTIやVOOの方がよいのでは。