損切りについての考え方
- 海外FXについては,円建ての損益を自分で計算しなければならないので,確定申告に備えてエクセルで取引履歴を作っている。インタラクティブブローカーズでは,昨年7月末からFXをやっているが,2014年(5か月間)の成績は次の通り。
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ポジション |
取引回数 |
勝 |
負 |
損益(ドル) |
1 | EUR/USD ショート | 65 回 | 65 回 | 0 回 | 133,889.76 |
2 | AUD/USD ショート | 19 回 | 19 回 | 0 回 | 31,861.29 |
3 | EUR/USD ロング | 3 回 | 1 回 | 2 回 | -749.51 |
4 | GBP/USD ショート | 2 回 | 2 回 | 0 回 | 9,880.00 |
5 | NZD/USD ショート | 2 回 | 2 回 | 0 回 | 3,360.00 |
| 合計 | 91 回 | 89 回 | 2 回 | 178,241.54 |
- 91回の取引を行って,通算89勝2敗で勝率は97.8パーセント。IB以外でも同時期の勝率は同じくらいだが,どうしてそんなに勝率がいいのかと聞かれたら,「損切りをしないから」と答えると思う。
- FX初心者ほど損切りを金科玉条のごとく言うように思う。かく言う私も,FXを始めたころはそう思っていた。しかし,「含み損が○○円になったら一律損切り」みたいに機械的な損切りしていた時は全く利益がでなかった。
- どうして利益がでないのかというと,ストラテジーが雑だからだと思う。機械的に損切りをすると,損切りをしなくてもよいポジションまで損切りしてしまうことになるが,それで利益を出せるほど甘くはないということだろう。
- もちろん損切りが必要ないと言うつもりはない。感情を殺してでも損切りをしなければならない場合はある。ようは,損切りをしなければならない場合としなくてよい場合をいかに見極めるかが重要だということ。
- その基準だが,私は「そのポジションがトレンドに逆らっているか否か」だと思っている。
- もしトレンドに逆らっているなら,時間が経てば経つほど状況が悪化して,含み損が増えていくということ。だから,その場合には早々に見切りをつけて損切りをする。
- トレンドに逆らっていないなら,一時的に相場が逆方向に動いても時間が経てば戻ってくるということ。だから損切りはしない。短期間で戻ってくると思えばそのまま放置するし,もうしばらく逆方向の動きが続くと思えば,両建てにして底値での買い戻しなどをねらう(IBでは両建てはできない。)。
- まずトレンドを見極めることが何より重要で,そのうえで,予想が外れたら損切りに追い込まれるようなポジションは持たないことだろう。
- 上記の成績を見ても,91回の取引のうち88回はドル買いポジションで全勝だった。これに対して,負けた2回はドル売りポジションで,1度はボタンの押し間違いで,1度は色気を出してユーロを買ったが,含み損になってあきらめて損切りをした。