- Mnemonic seed からウォレットを復元するには,まず公式デスクトップウォレットを利用可能な状態にする必要がある。公式ウォレットの導入方法については,日本語で詳しく解説している方がいらっしゃるので,まずそちらをご参照いただきたい。
- 公式ウォレットは公式サイトからダウンロードする。特別なインストール作業は必要なく,解凍したファイルは適当なフォルダを作成して,その中に保存しておけばよい。
- Moneroに限らず,暗号通貨の公式デスクトップウォレットを使用するには,例外なくブロックチェーンをダウンロードしてデータを同期する必要があるようだ。
- いろいろなアルトコインでウォレットをいじってみたが,ウォレットに残高が反映されないとか,ウォレットから送金できないといった問題が生じたときは,たいていはブロックチェーンの同期が完了していないことが原因だった。
- そこでウォレットを使い始める前にブロックチェーンの同期を完了させてしまった方がよいと思われる。Moneroの場合には,bitmonerod.exe を起動して放置しておけばよいが,同期が終わるまでには気が遠くなるような時間がかかる。
- なお,bitmonerod.exe は自動でデータを保存してはくれないので,ブロックチェーンの同期が終了し,または途中で中断しようと思った場合には,save とコマンド入力して,データを保存する必要がある。
- また,bitmonerod.exe を終了する場合には exit コマンドを使用する。反応は鈍いがコマンド投入後に自動で終了するので,ウィンドウ右上の×ボタンでは終了させない方が無難。exit コマンドは2回投入する必要がある。
- ブロックチェーンの同期が終わったらウォレットを復元するが,この作業には simplewallet.exe を使用する。simplewallet.exe はダブルクリックで起動できるが,ウォレットを復元する場合には,引数付きで起動する必要があるのでコマンドプロンプトを使用する。
- コマンドプロンプトを起動させ,simplewallet.exe が C:\Program Files\monero の中にある場合には次のようにコマンド入力をする。
- すると simplewallet.exe が起動し,ウォレットの名称とパスワードを指定を求められるのでこれらを入力した後,Mnemonic seed を入力すれば復元が完了する。
- CUIベースのウォレットは,たいてい help とコマンド入力するとコマンド一覧が表示されるので,それを見ながら使い方を覚えていくことになる。
- パブリックアドレスを表示させるコマンドは address で,プライベートキーを表示させるコマンドは spendkey で,ウォレットの残高を表示させるコマンドは balance になる。
- ちなみに送金するためのコマンドは transfer でその構文は次の通り。
- ペイメントIDはオプションだが,POLONIEXに送金する際には必ず指定しろと記載されている。送金の際には simplewallet.exe と bitmonerod.exe を同時に起動させておく必要がある。
"C:\Program Files\monero\simplewallet.exe" --restore-deterministic-wallet |
transfer [送金先アドレス] [送金額] [ペイメントID] |